スギ花粉症の舌下免疫療法
毎年,2月から5月連休頃まで,スギ花粉による花粉症に悩まされている方は多いと思います。マスクやゴーグルで花粉が体につかないようにしたり,症状を軽くする薬を飲んだりして対処しますが,花粉を完全に避けるのは難しく,また花粉症の薬は眠気が出て仕事,学業や車の運転に差支えるのであまり飲みたくないという方もいらっしゃいます。
スギ花粉症は,スギ花粉が原因(アレルゲン)となってくしゃみ,鼻水,鼻づまり,目のかゆみ等の症状が出るアレルギー疾患です。アレルゲン免疫療法は,アレルギーの原因となっているアレルゲンを少しづつ投与して体を慣らし,症状を軽くする治療法です。今までもアレルゲンを注射して行う皮下免疫療法は行われてきましたが,注射は毎回,医療機関で受けなければならないこと,注射の痛みなどで,広く普及するには至っていませんでした。舌下免疫療法は,アレルゲンを舌下に滴下するだけですので自宅で行えます。3~5年間の治療期間が必要で,副作用のアレルギー反応に自分でも注意する必要はありますが,今までスギ花粉症に悩まされていた方には,治療の選択肢の一つとして有益です。舌下免疫療法の詳細については,コチラへどうぞ。