明けましておめでとうございます。昨年は大震災で,東日本は未曾有の大災害を受けました。新年言葉もどうしようかと考えましたが,誰にも等しく新年は訪れ,新しい気分で物事に取り組むチャンスになるという意味で,あえておめでとうにしました。

今日は午前中に熱田神宮に初詣に行ってきました。元日早々,苦言で恐縮ですが,正月三が日は周囲の道は路上駐車でいっぱいになります。また,前年のお札や破魔矢の引き受け所は分別が必要ですが,入れてきた袋ごと出してしまう,ゴミ捨て場と勘違いしている人もいます。

1年に1度の初詣ですから,この日だけでも自分勝手な行いはやめて,清く正しい心になれないものでしょうか。神様も,お賽銭の額だけでなく,その人の行いを見て願いを叶えるかどうか決めていると思いますよ。

そんな中で,正面拝殿で参拝客の整理をしている熱田警察の婦警さんのアナウンスは良かったです。

“お子さんをお連れのお父さん。肩車は後ろからお賽銭が飛んでくるので危険です(文言は正確ではありません)。”

この,お父さんの部分が,どちらかと言うと,子供が親を呼んでいるようで,何とも言えずほのぼのとした気分にさせ,ごった返した周囲の雰囲気も一瞬和みました。毎年同じアナウンスがありますが,こんな気分は初めてで,ちょっと言い方が違うだけで,印象はずいぶん違うものだと感心させられました。

普段の診療でも,患者さんの心に届く態度や言葉とはどういうものか,今年はあらためて考えてみたいと思います。

平井クリニック