突然,島田紳助さんが引退しました。話術に長けた司会で,漫才をやっていたころからすごい才能だと感心していました。自分自身,あまり口がたつほうではないので,話のうまい人を見ると,よほど普段から自分の考えをまとめているのか,話しながら論点を整理していけるのか,不思議に思っていました。先日の会見を見ても,暴力団関係者と数回会ったりメールをした程度であるが,今後の芸能界のために,甘んじて自分に重いペナルティーを科したと視聴者の同情を誘う様は,さすがと思わせました。

今回,十数年前に自分では解決できないトラブルがあって,それを暴力団関係者に解決してもらったことから付き合いが始まったとの説明でした。実際に会った回数は多くはなく,それだけでは確かに今までの例からして,引退するほどのことはないのかもしれません。気になるのは,暴力団関係者が解決したということは,やはり暴力や脅しで解決したということで,トラブルの相手はどうなってしまったんでしょう。その後の付き合いの多い少ないより,トラブルの解決を暴力団関係者に任せ,相手はともかく自分は楽になったことに恩義を感じていたことに問題があると思います。

これからは一般人として誰とでも気兼ねなく人付き合いができますが,今回問題になった関係はどうするつもりでしょうか。

以上,いろいろ感ずることはありますが,歯切れのよい弁舌を聞けなくなるのはやはり残念ですね。

平井クリニック